二宮木材株式会社

ヒアブ

山から工場へ丸太を運ぶトラックです。UFOキャッチャーのような機械で丸太を掴みます。 手と足を使って複数のレバーを扱う為、技術が必要になります。昔は、手で運びその後 フォークリフトになり、今はヒアブになりました。時代と共に作業が劇的に変化していく のを実感します。

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選木機

山から運ぶ丸太は、長さや太さがバラバラの状態で搬入されます。理由は、山の狭い場所で は仕分ける事が困難だからです。工場の製材機は、それぞれ長さや太さに応じて得意不得意 がある為この選木機を使って仕分けを行います。レントゲン室のような暗室で3Dスキャン をし、曲がり具合いなどの細かい数値まで計測出来ます。

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リングバーカー

丸太の皮を剥く機械です。製材工程で出るチップや製品は丸太の皮が基本的に駄目なので、 製材機への搬入の前段階で皮むきを行います。リング状に3本の刃物が回っており、その中心 を丸太が通過すると刃物が閉じて丸太の皮を剥ぎます。また、ここから出た皮はバイオマス燃料 として自社の乾燥機の熱源に利用されます。

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ツインバンド

製材機です。2本の帯鋸が左右で回っており、1回丸太が鋸を通り過ぎる度に左右で2枚の板が取れます。昔は1枚1枚人間が寸法セットなどをして挽いていましたが、生産効率を高める為にこのような機械が増えています。

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ノーマンツインバンド

基本的にはツインバンドと一緒です。ただ、丸太の検知から最適な木取りを判断し、仕分け、桟積みまで無人の全自動で行います。ただ、どのような異常が起こるか分からないので、常時モニターで監視をする者が一人付きます。ツインバンドが平成の製材機であるならば、このノーマンツインバンドはまさに令和の製材機になると思います。

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乾燥機

木材を乾燥する機械です。1台で大型トラック1車分以上の材料を乾燥できます。熱源は丸太の皮、プレーナー屑、端材など全て自社の不必要なもので賄っております。資源の有効利用の一役を担っています。もし、全ての乾燥機の熱源を重油でとなると本社工場だけでも3,000L/日必要になり、大幅な化石燃料の節減にも貢献しています。

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構造材加工機

乾燥機からでた材料の加工工程です。何種類かありますが、これは構造材用の加工機です。刃物を使ってプレーナーをかけ表面を綺麗に仕上げます。材料によってはカドに面取りという丸みを付けたり出来ます。ラインの途中にJAS機械等級区分に対応したグレーディングマシンが配置されており、機械的に木材の水分と強度を測定し印字する事が出来ます。

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羽柄材検品

主に間柱や野縁などの検品工程になります。 羽柄材と言っても20種類程度の規格があり、ここでは幅広い知識を持った作業員がそれぞれの材に要求される事を加味しながら検品作業にあたります。

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構造材検品

主に柱と横架材の検品工程になります。 住宅の骨組みになる重要な部分の検品になる為、表面の欠点の有無ばかりではなく、曲がりなどのチェックも厳しく行い、必要があれば機械による強度や水分の測定も行っております。

二宮木材株式会社

内装材検品

主に壁材やフローリング材の検品になります。 ここで作られる材は、基本的に住宅の見える部分に使用されるので細心の注意をもって熟練された作業員が行います。工場の天井にLEDのライトがいくつかあり、光の屈折も併用しながら、間違い のないチェックを行います。

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邸別出荷

近年増えている土台から柱、梁、羽柄材までを一棟毎にまとめる邸別出荷の荷姿です。このような 状態でプレカットに納材され、そこでホゾなどの加工を施し、建築現場へと運ばれます。

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チップヤード

一般的に、製材の歩留まりは約半分です。残りの半分はチップとオガ粉になります。乾燥されているものは自社のバイオバスボイラーの熱源に使用し、未乾燥のチップは主に製紙会社で紙の原料に、同じくオガ粉は畜産関係の敷料になります。

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横架材ストックヤード

3~9m(7~9mは一部ない寸法もあり)の平角の乾燥済在庫になります。常時18,000本以上(3,200㎥以上)の在庫があり、これによりお客様の急な発注にも柔軟に対応する事が出来ます。近年増えている大型物件にも数多く使われております。

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製品倉庫

一般材の在庫になります。木材は、同じ名称の部材でも地域によって寸法が様々で、弊社は関東圏以外への出荷も多いので、それぞれに対応した製品が在庫してあります。

端材のバイオマス燃料について

バイオマス燃料に工場から出る端材やオガ、皮を使う事は環境貢献の面で大きな意味があります。

例えば、本社工場の乾燥機の熱源を重油で賄うと想定すると、1日に3,000ℓ程度必要になります。自社の製品化出来ない端材を燃料とするバイオマスは、化石エネルギー起源の二酸化炭素(CO2)排出量を大幅に軽減できます。